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 ご訪問いただきありがとうございます。
 堀江ピアノ教室 講師の福原と申します。
 このたび、日々のピアノ練習の量と質の向上を目指し「きょうのれんしゅうノート」を制作いたしました。

 これまで、小学生以下の子供さんのレッスンでは、市販のレッスンノートに練習してほしいことを書いてお渡ししていました。
 でもなかなか細かくは書ききれなかったり、どうにか書いても家でまったく見返してもらえないことが多くありました。

 小さなお子さんは特に、家で練習しなさいと言われても、何を練習すれば良いのかがはっきりとわからないようです。私が伝えきれていないのも多分にあるのですが、1週間の間に忘れ去られていることも多くありました。
 特にこの年代の方がコンクールを受けるなど、曲の完成度を高める仕上げの段階でいかに質の良い練習をするかは、お子さん本人のモチベーションももちろんですが、結局のところ、それに勝るくらいの親御さんのサポートに委ねられるところが非常に大きいように思われます。

 でも、たとえば小学校や塾で出される宿題は、ドリルやプリントのようなものであれば、1年生でもほぼ自分一人でやり遂げることができます。多少難しくても、量が多くても、ドリルやプリントなどは、やるべきことが見やすくはっきりしているので、自分でやれるのだろうと思います。
 ピアノでも、お子さんが家でなるべく親御さんの助けを借りず、そしてなるべく質の良い練習ができることが理想です。
 何を練習するか、面倒なことや難しいことでも、なるべくはっきりとわかる形でノートに書き込まれていれば、少しでも自分ひとりで練習できる時間が増えるのではないかと考えました。
 先生が書き込みやすく、生徒さんが家でふりかえりやすく、そして親御さんのサポートの負担が少しでも減りますように願いを込めて、このノートを作りました。

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使い方
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・まず、曲のどこからどこまでを練習するか決めます
・今できていないところや、もっと上手になりたいことを書きます
・そのための練習のしかたを書きます
(その1とその2 があります。その1ができてきたらその2に進みます)
・書いたことに気をつけながら1回弾いて、できていたら1回目のところに◯をつけます
 できなかったら、×をつけます
・10回繰り返したら、◯と×の数を数えて書きます
 ◯が多くなったら、勝ちということにします
 勝ちが多くなるようにがんばりましょう

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ノートの効果
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・どこからどこまで、と決めることで、部分練習に取り組みやすくなります
(なんとなく最初から最後まで適当に弾いて練習を終える、という状態が改善します)

・自分のできていないところが何なのかを自覚できます
(レッスンで指摘された音の間違いなどがずっと直らない、という状態が改善します)

・できるようになるために、どんな練習をすればいいかがわかります
(レッスンで先生と練習したら上手に弾けたのに、なぜかやり方を忘れて元どおりになるのを改善します)

・◯と×を記録することで、集中して練習できます
(◯か×は、自分で判断してつけられるようにします。まず自分で弾いた音を評価しようとすることが大事です。わからないお子さんには、気にせずわかるまでもう一回弾き、考えさせます。
 次第に×をつけたくないという心理が働き、ゲーム感覚で集中できるようになります。一度◯にできても、気を抜くと×になることが多いです。一度できただけでは定着しないことを自覚し、10回弾いて◯の数が多かったら、勝ちということにします。特に男の子は◯が多い=勝ち に達成感を得られるようです。
 練習するものの全然うまくいかず、かといって×をつけたくなくて、◯になるまで何も書かないまま時間が過ぎて行くことがあります。でもうまくいかないことも練習であり、何度も挑戦したのだから、もし全部が×になっても大丈夫、練習の記録として、残しておいてほしいとレッスンではお話しています。)